宇宙は空にある

自分はいつになったら大人になるのか、と思う時がある。

もしかしたら大人なのかもしれないし、はたまた、そんな概念本当は存在しなくて赤ん坊の時期が終わった時点で、自力で歩いて言葉で意思を他者に伝えることができるようになった時点で、一人の人間として世に放り出されていたのかもしれない。自分が気づいていないだけでとっくに自分は世に個人として成立してしまったのかもしれない。僕は聡明なので自分一人で生きているとは思っていないけど、一個人として自分を認識できていない愚か者なのかもしれない。

最近、というか就活という行為を行う必要性に迫られるまでの時間が少なくなっていくにつれ、大人になりたくねえなあ、と何となく考えることが増えてきたけど、本当はそんなことなくて、大人になりたいし、漠然となんの具体的な目標もなく成長したいなぁと考えたりもしてる。でも、その辺で働いて、その辺で何も得ず死ぬ可能性を考えてしまうと、もしかしたら大人になろうとせずに今できることだけをし続けたらいいのでは?

何も新しいことなんかできる必要なくて今まで通り生きることが出来れば一生今のまま生き続けることができるのかもしれない。そんな訳あるか。きっと出来ない。

たまに、何がスタートラインだったのか、と考える時がある。昔の自分はどこで始まってどこで終わったのか、今の自分はどこから始まってどこで終わるのか。幼い頃の自分を別人だとは思わないけど、今の自分を昔の自分と同一人物だとは思えない。曖昧な比較過ぎて、(他人に示す分には)比較にもなってないが、昔の、同一人物だとは思えない自分も、自分なのだと認める必要があるのかもしれない。何も劇的な変化が自分に訪れた訳ではなくて、誰にでも起こる緩やか過ぎる変化に気づいた、というより、当たり前のことを再認識しただけの事なんだろう。

そんな一定の繋がりを持った、別のものとも言いきれないが同じでも無いものに区切りをつけようとするのは間違いかもしれない。でも間違いなく同じでは無いのだから区別をつけることが出来る気がするが、別のものでもないので、順を追って自分のことを遡ると同じかも、と思ってしまう。

宇宙は空にあるように、自分じゃ存在だけは確信できるが、その実、あることを認識は出来ないんだろうな。

知らねーーーーーー。